バレルエイジド セゾン/6.5%/375ml
基本的にはバレルで寝かしたセゾン(野生酵母ブレタノマイセスによるファンキーな味わいと木樽のウッディなニュアンスがあり、酸味は意識的に抑えているのでそれほど酸っぱくはありません。)
に、葡萄の搾りかすからの味わいをトッピングという設計のビールです。
ただ、今回はさらにプラスαの要素もあります。それが#57と#40。
今回で3度目となるBeau Paysageさんとのコラボレーション。
ワイナリーでプレスしたばかりの葡萄の搾りかすを譲ってもらい、木樽熟成のビールに漬け込んでいます。
今回の2025年収穫のものはピノノワールとシャルドネです。
昨春にはありがたいことにBeau Paysageで使われていたバレル(木樽)を2本譲っていただけることになり、40番と57番(Beau Paysageでのナンバリング)のバレルに、まずビールを入れて数ヶ月熟成したのちに、秋口に届いたピノノワールの搾りかすを入れました。
40番の樽にはシャルドネ→ピノノワール→メルロー。
57番の樽にはずっとメルローが入っていたとのこと。
いずれも10年ほどBeau Paysageで使われていたものになります。
ピノノワールの番号の記されていないラベルのものと、シャルドネについては、これまでもヨロッコで幾度か使用してきているバレルにて仕込んだものです。
そうした意味では、こちらのバレルの方がニュートラルと言えるかもしれません。
ワイナリーから届いたばかりの葡萄の搾りかすにはきっと畑由来の天然の酵母も棲んでいると思いますし、葡萄の品種やその果皮の味わいもあります。
ビールにもそもそものセゾンとしてのキャラクターと、その後の木樽での野生酵母(ブレタノマイセス)による味わいの形成や木樽自体からのフレーバーの寄与もあり、それら全てが複合的に調和した、大変ユニークな液体であることは間違いありません。
瓶詰めから1〜3年ほどが美味しさがポジティブに変化してゆく頃合いかと思われます。
アルコール度数も低いため、4年目以降は味わいがフェードしてゆく傾向にあると感じています。
熟成による味わいの変化もお楽しみください。セラー温度帯での熟成をお勧めします。
冷蔵の場合はそれよりも穏やかに熟成が進んでいくと予想されます。
時間と個性が織りなす物語。
このビールを楽しんでいただけましたら嬉しい限りです。