- Barrel-aged Scotch style ale/11%/355ml
定番スコッチエールであるDirty Bastardをバーボン樽で熟成させた““Backwoods Bastard”である。
美しく、心地よい香りのシングルモルトスコッチウィスキー、オークの香り漂うバーボン、スモーク香、キャラメル、ローステッド・モルト、どことなく土っぽさを感じさせるスパイス、ダークフルーツのニュアンス。
これらすべての要素を持ち合わせる傑作だ。
このBackwoods Bastardがバーボン樽で眠る場所は地下深く。
地上から85フィート(約25m)ほど潜った洞窟の中でこのスコッチエールは熟成する。
もともとは石膏の採掘が行われていた洞窟が使われなくなったものを、Foundersが熟成庫として利用しているのである。
2016年4月時点で9,000を超えるバーボン樽を保有しており、アメリカでも最も大規模なバレルエイジングプロジェクトと言われる。
地下深くにあるこのエリアは自然とビール熟成に最適なセラー温度となっている。
色合いは黒に近い深みのあるブラウン。
香りは濃厚なバーボン、続いてキャラメル、ダークフルーツ、レーズン、トフィーといったモルト香、オーク、バニラ。
味わいも同様で、よりしっかりとしたオークの風味が感じられる。
奥深さを感じさせる濃厚なフレイバー。
スムースでクリーミーなリッチさを纏う口当たりはさながらミルクスタウトのようだが、スコッチエールの骨太なフルボディーを味わいがしっかりと思い出させてくれる。
11%という高いアルコール度数を忘れてしまう危険な飲み易さ。
ゆったりとソファーで寛ぎながら楽しみたい一本。