Hazy Double IPA/8.5%/500ml
不確かなまま、足を進める。
闇へと立ち向かう正義と、5人の勇者が選んだ“1つ目の道”。
真っ暗な深淵を進むと、遠くでぼんやりと光が漏れていた。
目を遣ると、洞窟に似つかわしくない厳然たる無機質な醸造実験場が。
彼らが一歩を踏み出した瞬間、
雷のようなフラッシュと唸りを上げ“奴ら”は現れた。
怪しき光を纏うコレは、、、Hop Dude研究員……?!?!
この場にいる誰もが、
その異様に肥大した筋骨隆々の姿に違和感を感じていた。
話には聞いたことがある、奇妙なあの2つの噂。
悪い魔法に憑りつかれてしまった研究者が姿を消していること、
そして用宗にはマッドサイエンティストが潜んでいるということ。
バナナや白桃、グレープフルーツを連想させるアロマ。同様の濃厚な風味から、シロップ漬けみかんにレモンのような甘い風味も感じられる。ミルキーな口当たりのあと、柑橘のほろ苦さが効いた締めくくりに。
「ワタサナイ……」
勇者たちは、予想だにしない相手に仰天と動揺を隠せない。
対するマッドたちは、
後方で発光する“何か”を必死に守ろうと隠し続けていた。
(あの怪しく光る石は何だろうか……?)
ただ、直感でわかる。
先へ進むには、彼らを倒さなければならないということを。